管理会計

フィットネスジム 2店舗目出店チェックリスト

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こんにちは。
フィットネス業界専門税理士の小西舞です。

「独立して1店舗目も軌道に乗ってきた。そろそろ2店舗目を…」

そんなふうに考え始めている経営者の方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

2店舗目の出店は、事業を大きく成長させるチャンスである一方、
判断を誤ると一気に資金繰りが苦しくなるリスクもあります。

そこで今回は、
「2店舗目を出しても本当に大丈夫か?」を判断するためのチェックリストをまとめました。
ぜひ出店前のセルフチェックに使ってみてください。

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仕組み・人

オーナーがいなくても店舗は回るか

1店舗目がうまく回っている理由が、
「自分が毎日現場に立っているから」
になっていないでしょうか。

また、オーナーが現場を離れると
顧客が離れる → 売上が落ちる
といった可能性はないでしょうか。

2店舗目を出店すると、オーナーは
現場よりも経営全体を見る時間が確実に増えます。
その結果、店舗には「オーナーがいない時間」が必ず生まれます。

ぜひ、今のうちから
今オーナー自身が行っている業務を
言語化 → マニュアル化 → 仕組み化 してみてください。

特に重要なのは、次の4つです。

  • 集客
  • 契約
  • 接客
  • クレーム対応

店長候補が育っているか

2店舗目を出店する場合、
どちらか一方、もしくは両方の店舗を
社員に店長を任せる体制が必要になります。

オーナーは

  • 全社の数字チェック
  • 経営判断
    (+1店舗の店長を兼務する場合も)
    に時間を使うべきだからです。

そのためには、

  • 店長を任せられるスキルが育っているか
  • その社員との信頼関係が築けているか

この2点が、2店舗目出店の大前提になります。

キャッシュ

毎月、現金が増えているか

専門的には
「毎月のキャッシュフローが黒字か」
という表現になります。

ざっくり確認する方法としては、
現金残高が毎月増えているかでみることもできますが、

より正確に把握するには、以下の計算式を使います。

当月の利益 + 当月の減価償却費 - 当月の借入返済額
= 当月キャッシュフロー > 0

月ごとに多少の波はあっても、
1年を通してプラスが続いている状態が理想です。

1店舗目で生み出した現金を、
2店舗目への投資に回すことになります。

そもそも1店舗目が現金を生み出していない場合、
2店舗目出店はかなり厳しい判断になります。

2店舗目の固定費3か月分の現金があるか

2店舗目は、出店してすぐに軌道に乗るとは限りません。
しばらくの間は、現金が減り続ける覚悟が必要です。

そのため、最低でも
固定費3か月分の現金は確保しておきたいところです。

固定費とは、
売上がゼロでも発生する費用のこと。

例えば、

  • 家賃
  • 固定給の人件費
  • リース料

などが該当します。

「売上がなくても必ず支払わなければならないお金」
と考えてください。

▶ 注意点
2店舗目の初期投資を支払った後に残る現金で考えること。

投資

初期投資を3年以内で回収できるか

2店舗目の出店では、

  • 内装費
  • マシン代

など、どうしても初期投資が発生します。

そして、その初期投資がうまくいったかどうかの判断は、できるだけ早く投資額を回収し、更に現金を増やせるか、という視点です。

では、計画段階で初期投資はどれくらいの期間で回収できる見込みがあるといいのでしょうか。

目安として目指したいのは、
初期投資の回収期間:3年以内です。

初期投資は
銀行融資(設備資金)を利用するケースが多く、
返済期間は7~10年が一般的です。

計画段階で3年以内に回収できる見込みがあれば、
多少売上が計画を下回っても、
返済期間内に返し切れる可能性が高まります。

一方で、
計画段階から回収に7年以上かかりそうな場合は、

  • 返済に現金収入が追いつかない
  • 資金繰りが苦しくなる

リスクが高くなります。

その場合は、

  • 初期投資額を下げる
  • ビジネスモデル自体を見直す

といった判断も検討した方がよいでしょう。

会計

翌月15日までに会計を確認しているか

店舗数が増えるほど、会計は確実に煩雑になります。
そのため、2店舗目を出す前に
1店舗目のうちから会計の仕組みを整えておくことをおすすめします。

すべての現場を直接見ることが難しくなるからこそ、
会計の数字から

  • 目標とのズレ
  • 異常値

を早期に発見することが重要です。

2か月後に気づいても、
打てる手は限られてしまいます。

可能な限り
翌月15日までに会計を確認し、すぐに改善できる体制
を整えておきましょう。

予実比較・前期比較ができているか

翌月15日までに数字が見られるようになったら、
次は「どうチェックするか」です。

代表的な方法は、次の2つです。

  • 予実比較
  • 前期比較

1店舗目のうちからこの見方に慣れておくと、
店舗数が増えても無理なく管理できます。

● 予実比較

予算と実績を比較する方法です。

売上・利益だけでなく、
費用が想定より膨らんでいないか
という視点も欠かせません。

乖離があれば、
原因を特定し、改善につなげます。

● 前期比較

前期の実績と比較する方法です。

「売上が上がった・下がった」
で終わらせず、

  • なぜ上がったのか
  • なぜ下がったのか

まで掘り下げ、
次月以降の改善に活かしていきます。

継続的にKPIをチェックしているか

KPIは多く設定する必要はありません。
1~3つ程度で十分です。

例えば、

  • 来客数
  • 新規会員数
  • 体験応募数
  • 物販売上

など、
自社にとって
売上・利益・現金を生み出すために重要な指標を選びましょう。

それらを
記録 → 確認 → 改善
というPDCAサイクルで回す習慣を、
ぜひ1店舗目のうちから作ってみてください。

まとめ

1店舗目がうまくいっているから
そのままの勢いで2店舗目!という
攻めの姿勢、とても素晴らしいと思います。

その姿勢は持ち続けていただいた上で、
ぜひ、ちょっとだけ立ち止まって
2店舗目を出店する準備が整っているかを
確認してみてください。

そして2店舗目も軌道に乗った暁には
更に3店舗目、4店舗目と増やしていってください!

今のまま店舗を増やしていいのか
新店舗を開店する前にやっておくべきことはないか
不安に思うことがありましたら、ぜひお気軽にお問合せください。

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